バリアフリーとユニバーサルデザイン

バリアフリー、ユニバーサルデザインの定義

国土交通省の資料 [1]によると以下のように定義されています。

バリアフリーとは

障害のある人が社会生活をしていく上で障壁(バリア)となるものを除去するという意味で、もともと住宅建築用語で登場し、段差等の物理的障壁の除去をいうことが多いが、より広く障害者の社会参加を困難にしている社会的、制度的、心理的なすべての障壁の除去という意味でも用いられる。

ユニバーサルデザインとは

バリアフリーは、障害によりもたらされるバリア(障壁)に対処するとの考え方であるのに対し、ユニバーサルデザインはあらかじめ、障害の有無、年齢、性別、人種等にかかわ らず多様な人々が利用しやすいよう都市や生活環境をデザインする考え方。

[1] 国土交通省ユニバーサルデザインの考え方に基づくバリアフリーのあり方を考える懇談会参考資料5 (バリアフリーとユニバーサルデザインの定義)

様々なバリアフリー

バリアフリー化に向けて様々な取り組みが行われています。国土交通省がバリアフリーに関するパンフレットやリーフレットをまとめており [1]、その中の「こころと社会のバリアフリーハンドブック.pdf」や「こころのバリアフリーガイドブック.pdf」は最近作成されたものなので、ぜひ一読してください。

バリアフリーといえば、建物や道路の整備が頭に浮かぶかもしれませんが、教育や雇用、情報の取得などさまざまな面でバリアフリー化に取り組まれています [2]。また、いくらバリアフリーが整備されても、人々が相互に理解を深めようとコミュニケーションを取らなければ、本当の意味でのバリアは無くならないでしょう。そういう視点から「心のバリアフリー」[3] の取り組みも始まっています。こちらの動画で心のバリアフリーの概要が分かりやすく説明されています。バリアフリーの整備をさらにさらに進めることはもちろん大切ですが、こういう視点は欠かせないと思います。

バリアフリー化された設備やサポートを必要とすることを知らせるマークが色々あります(障害者に関係するマークの一例)[4]。

[1] 国土交通省バリアフリーパンフレット・リーフレット

[2] 内閣府 – バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進要綱

[3] 首相官邸心のバリアフリーについて

[4] 内閣府 – 障害者に関係するマークの一例

ユニバーサルデザインの7原則

ユニバーサルデザインは、自身がポリオのため車いすを使っていた建築家のロナルド・ロン・メイス(米国ノースカロライナ大学、1941-1998)により提唱された概念です。メイスはにニバーサルデザインの7原則を提唱しました<表 ユニバーサルデザインの7原則>。この表を眺めてみると、一つの環境や機器だけで全ての人にとって使いやすい状況は難しいと感じるかもしれません。例えば、点字ブロックは視覚障害がある人には有用ですが、点字ブロックの上を車いすで移動するのは難しくなります。しかし、これらの専用の支援技術や製品そのものがユニバーサルデザインと考えるのではなく、それらをどのように街に取り入れ、どのように街全体をデザインするのかこそがユニバーサルデザインと言えます。選択肢の多様性もユニバーサルデザインの重要な構成要素なのかもしれません。

表 ユニバーサルデザインの7原則

原則 内容
原則1 利用の公平性:多様な能力の人々が、誰でも買えて、有益であること。
原則2 利用するときの柔軟性:いろいろな人の好みや能力に適応すること。
原則3 簡単で直感的な使用法:経験、知識、言語、技能やそのときの注意力によらず、使い方が理解できること。
原則4 分かりやすい情報:周囲環境やユーザの感覚能力にかかわらず、必要な情報が伝わること。
原則5 誤りに対する寛容性:不測の、あるいは意図しない誤りによって危険や不都合が起きないようにすること。
原則6 身体的負担の軽減:効率的で快適に、また疲労をほとんど感じないで使えること。
原則7 使いやすい大きさと十分な使用空間:使う人の体格や姿勢、移動能力にかかわらず、そこに近づき、手を延ばし、操作・利用するのに適切な大きさと使用空間があること。
[1] 電子情報通信学会知識ベースS3群 脳・知能・人間10編 福祉情報7章 ユニバーサルデザイン

 

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